サンゴ白化情報2016

2016年7月からサンゴが白化しているという情報が寄せられています。8月28日現在、西表島や石垣島、波照間、宮古島、沖縄本島、屋久島など広い範囲でサンゴの白化が報告されています。ここでは投稿いただいた情報の詳細を一部をご紹介します。

■宮古島・アラシッスヒダビーチ(7/24観察 KOKOさんの投稿)
全体的に白化
白化していたサンゴの形:枝、テーブル、かたまり、地面を覆う
ビーチからすぐの浅瀬で色々な種類のサンゴが見られる場所でしたが、8割くらいが白化しているような感じでした。

■石垣島・平野海岸(8/18観察 ふくみみさんの投稿)
全体的に白化
白化していたサンゴの形:枝、テーブル、キャベツ、かたまり、地面を覆う
8割がた白化。水深4m以浅はほぼすべて白化。水路の深い個所(5m以深)はやや水温が低くまだ白化していない。透明度悪い。

■沖縄本島・大度海岸(8/19観察 shikaさんの投稿)
部分的に白化
白化していたサンゴの形:枝、キャベツ、かたまり、地面を覆う
礁池の干出する岩礁域。岸側の浅いタイドプールはキクメイシ類も白化。沖側はタイドプールによって水温に差があり、白化しているサンゴとしていないサンゴが混在。被覆状のサンゴに白化が目立つ。数年前と比べてミドリイシ類の群体が少ない印象だが、白化を免れている群体もある。塊状ハマサンゴやもシコロサンゴも色が薄いものが多いが真っ白ではない。ソフトコーラルの白化個体もあった。

■鹿児島県・屋久島・一湊タンク下(8/24観察 harazakiさん投稿)
全体的に白化
白化していたサンゴの形:かたまり、地面を覆う
ハナガタサンゴの仲間が大きな群体を作っており、ずっと定点観測している場所。最初(7月)はほとんど白化していなかったのだが、今では全体的に真っ白!(まだほとんどは生きてるけど)さすがに1カ月近く続く30℃以上の水温は過去には無かった経験だ。2013年も凄かったけど、今回はこれに次ぐ大規模な白化となった。

■高知県・竜串(8/10観察 海ボウズさんの投稿)
白化なし

サンゴの白化は、場所によって大きく異なります。またサンゴには白化に弱い種類と強い種類があるといわれ、白化したサンゴの形を記録することも大事です。さらに広範な白化があるかもしれません。白化したサンゴをみつけた方は(白化していない!という情報も)ぜひ「サンゴマップ」に情報をお寄せください。

白化マップ
https://www.sangomap.jp/map.php?map=hakka

実行委員 浪崎直子