2011年11月4日~6日、日本サンゴ礁学会第14回大会が那覇市で開催され、今年もNPOポスターコーナーでサンゴマップの成果発表を行いました。
活動4年目となる今年、これまでの「成果」が徐々に見える形となりました。日本海洋学会の学会「海の研究」にサンゴマップの論文を投稿したこと(当日論文別刷りを30部ほど配布したのですが、うれしいことにあっという間に売り切れました)や、サンゴマップの分布目撃情報が活用され作成された、環境省の「サンゴ礁分布図」についても紹介。
今年集まったデータは、ハナヤサイサンゴという種類のサンゴだけが特異的に白化したという情報が寄せられ、またオニヒトデの情報も多く寄せられました。ただ、今年はデータ数が激減してしまい、昨年始めた産卵マップも今年のデータ提供数なんと1件のみ、昨年と合わせても6件しか集まっていません。。。
発表会場では、市民がサンゴ礁の情報を投稿するシステムを作っている他機関の担当者の方とデータの収集やシステムの普及には苦労しているという話を伺い、連携できるところがあれば繋げていきたいですね、という話をしたり、さらに高知の産卵情報をいつも寄せて下さる方と「サンゴの産卵ウォッチをもっと広めて普及したいですね」と励ましをいただいたりしました。とある学生さんからは、「サンゴの産卵を見にいきたくて、いつ産卵するのか知りたいとネットで調べ、サンゴマップのページを見つけたけれど、産卵マップにはほとんど情報がなくて・・・」というコメントももらいました。産卵マップはどこでいつサンゴが産卵するかが一目でわかります。産卵マップの情報が増えることで、「もうすぐここでサンゴの産卵があるからみに行こう」と出かけてくれる人が増え、サンゴ産卵ファンが増えるかもしれません。
来年こそは、産卵マップの普及に力を入れるぞと心に誓った成果発表会でした。
■成果発表ポスターはこちら
https://www.sangomap.jp/pdf/2011JCRS_Poster.pdf
サンゴマップ実行委員 浪崎直子