日本全国のダイバーやスノーケリングを楽しんでいるみなさんを中心に全国各地で観察した「サンゴの分布情報」、「白化情報」、「産卵情報」について情報提供していただき、その情報を元に日本全国の「サンゴマップ」を作成するマッピングプロジェクトです。
日本のサンゴは今、どうなっているの?
日本は、世界のサンゴ分布の北限域にあたりますが、あたたかい黒潮が流れているため、緯度が高いにもかかわらず、多くのサンゴが生息しています。
しかしながら、海は人の目が届きにくいため、どこにどれくらいサンゴがいるのか、どのような環境にサンゴがいるのかという基本的なことは、まだよくわかっていません。
近年、サンゴの白化現象やオニヒトデの被害など、重大な危機に直面して、日本でも大きな被害を受けています。
一方で、これらの原因でサンゴがいなくなった場所に、新しくサンゴの赤ちゃんが加入し、回復している場所も見られます。また地球温暖化の影響で、サンゴの分布域が北に広がっていっているのでは、との指摘もあります。
今後、環境の変化に敏感に反応するといわれているサンゴの現状を、沖縄だけでなく、本州や四国を含めて日本全国で調べて、マッピングをすることは、貴重な情報となります。
誰でも参加できます!
サンゴマップは皆さんの力で育っていきます。
- ダイバーの方なら、
ファンダイビングで見たサンゴの情報で - ダイブショップの方なら、
ポイントにあるサンゴの詳しい情報で、 - 研究者の方なら、
研究フィールドのサンゴの詳しい情報で、 - 学校の先生なら、
学校の授業の調査で得たサンゴの情報で、 - お子さんなら、
磯歩きで見たサンゴの情報で、 - 観光客の方なら、
グラスボートやシュノーケリングで見たサンゴの情報で、 - 地元の方なら、
他の人がいかない場所のサンゴの情報で、
サンゴマップを大きく育てるのに貢献していただけます。
※サンゴマップに提供する情報取得にかかわる活動での事故等については、 実行委員会は、いかなる責任を負いません。十分な安全確認、体調管理を徹底し、自己責任でお願いします。
集められた情報は?
寄せられた情報は、リアルタイムで、ニックネーム・観察日時・投稿写真とともにサンゴマップに表示されます。みなさんに登録していただいたデータの科学的な活用については、データ確認ポリシーに基づき、実行委員で確認した上で、活用させていただきます。
画像:研究者によって最終的に製作される衛星サンゴマップイメージ
みんなで作ったサンゴマップの情報は、サンゴ分布の研究にいかされ、海の環境保全に役立ちます。